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どんなタイトルやねん、と思われた方。
そのものずばりの話でございます(笑)

こんばんは、同業者で既に廃業なさった職人さんが久しぶりに尋ねてきてくれまして。その時に話してくれた話がやたらと面白かったので、ご紹介。
この職人さんやたらと口が達者で、まあ口は悪い方に入るトンチの効いた爺さまなんですけどね(笑)。
ここ数年寄る年波とやたらな病気を克服してきたという実績をもたれているんですが、それにしても元気は元気。
最近また少し躰の調子が悪いんだけど、遊ぶぞー! と宣言しつつ、自転車に乗ってきてくれたんです。
まだひよっこの私らを気にかけてもくれてて、とても有り難い限りなんです。
昔気質の職人さんですから、仕事は厳しかったりするんですけど。でも色々と教唆してくれて、本当に助かってます!
そんな口の達者で悪いお爺さんが、久々に来て、何故か自分が死にかけた時の話になりまして。
珍しく躰が弱っている時に、結局どこでもらったか分からないんですが、レジオネラ菌に感染。一時危篤状態になったんですな、この方。
で、高熱と菌による戦いで意識不明のまま、このお爺さん、ずーーーーーーっと、譫言を話していたらしいんです。
それはもう危篤状態ですから、家族も来てる医者も枕元でついてる看護婦さんなんか況や、皆がついているときに。
ふと、意識不明のこのお爺さんは、突然明瞭に。
三途の川を渡る実況中継を始めたらしいんですわ、これが。
本人もその時の夢を覚えていて、目が覚めて意識が戻ってから、看護婦から医者から家族から、全員に真顔で色々と聞かれたそうですが(笑)
本人はなんでお前等おれの見た夢を知ってるのかと、恐ろしく疑ったみたいなんですけど(笑)自分が実況中継してたと後で奥さんから聞いて、
「おりゃバカじゃねぇの!」
と一人憤慨してたらしいです。←本人談
で、その方が言われるには。
気付いたらとっても綺麗な花の咲く、凄い気持ちの良い場所にいたそうです。
いきなりだったそうで。
どこだここは、と本気で考えたらしいです。
ただ、あまりにも気持ちよく。しかもまったく見知らぬ場所だったので、辺りを見回してみたら、目の前に川があったんだそうで。
しかもその川。酷く幅が狭い。
気合い入れて、ちょっと飛んだら飛び越せるんじゃない? というくらいの川幅だったそうです。
でもとても綺麗。
良い気持ちだなぁ、とその川の傍にいこうとしたら、そんな狭い川幅の所なのに、船が一艘そこにあったそうで。
しかもその船には船頭さんが乗ってたそうです。
そう。
むちゃくちゃ美人の女の船頭さんが。
いいですかー、これ本当に実況中継してたらしいですよー(笑)美人の船頭! とちゃんと言ってたらしい。
見たことある人でした? と本人に聞いた所、まったく見たことのない面識もない人だったそうで。
髪は肩にかかるくらいの真っ黒な髪で、そのお爺さんからしても昔風の女の人だったそうです。髪はまったく結ってはいなかったそうですが。
けど、そうピチピチの若いねーちゃんではなかったそうで。
「ちと年いってたな、なんでだ?」
と本気で首を傾げておりました。…そんな贅沢な…。←バカ
まあそれはさておき。
その船頭さんに促されて、本人ちゃんと片足を船にのっけて体重をかけて、乗り込もうとしたんだそうで。
ちなみにこの辺りで、現実世界では医者が家族に名前を呼んであげてください! と言って、全員で名前連呼しまくってたそうです。病室大騒ぎ。
乗り込もうとした所で、その方。
ふと、何故か
「忘れ物した!」
と思ったんだそうで。
なので、美人の船頭さんに、
「わり、ちょっと忘れ物したから、取り帰るわ!」
と言って地面に両足を戻した所で…目が覚めたんだそうです。
まあ、実際はそのまま目が覚めたというよりは、小康状態になって、翌日ちゃんと意識が戻った、という感じらしいんですけどね。
おっもしろいなぁ、と思って、そんなに美人だった? と聞いたら
「おう、美人だったなぁ。見たこと無い感じだったしなぁ。しっかし、あんな綺麗で良い所にいたら、そりゃ戻ろうとは思わんな。しかも川幅あんなに狭かったら渡るの簡単だし」
と気楽に答えてくれましたよね。
そうか、そんなに簡単そうな場所なのか…とふと思ったら、その方曰く
「しっかし困ったのはよ、看護婦も家族も皆知ってるから、色々聞いてくるわけよ。その中で医者が、どうして戻ろうと思ったんですか? と聞きやがる。
おらぁ、忘れ物したから、と断って戻ってきた。
って言ってやったら、何を? だとよ。そんなの知るか。ただ、あのとき忘れ物があるんだと思ったまでよ。その時何を思うかなんて、わかんねぇだろうよ。あんな良い場所。…だから多分、おれが忘れたのは、自分の残り寿命だったんじゃねぇかなぁ」
寿命の残りを思い出してくれてありがとう、と思いましたけど(笑)
面白い話を聞かせてもらいました(笑)
なんとなく私は三途の川の渡し守は男の人っぽく考えていたので、女性と聞いてちょっと意表を突かれましたけどね。
後で忘れ物は「渡し賃」だったんじゃなかったか、そりゃ無銭乗車はいかんだろ、とガハハハ笑ったりもしてましたが、それこそ葬式じゃないと渡し賃は入れんわ!
帰ってくるタイミングみたいなものの話だったのかもしれないですけど、お爺さんの話は凄まじく面白かったです。どこの人が、三途の川の実況中継死にかけにするか!
まだまだ元気で、珍しい話を聞かせてもらいたいもんです。
…この方に関しては面白い話がまだいくらもあるんで…。

そんな三途の川の話をしつつ、本日はこれまでにいたしますー!
明日もちょっと仕事でーす。ふはははは。


ブログ拍手ありがとうございます!
あれあれ、あらあら、いいつつ、更新できるように頑張ります(笑)
一手間本当にありがとうございましたー!!

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ほしづき さき
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活字がなくては生きていけず。
日本文化にひたりまくり。
年期の入った刀好き。
どおりで、落ちた先は緑髪の剣士よ…(笑)
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素材元:十五夜  加工/構成:ashi