忍者ブログ
いろーんな「こうかい」展開中!
[402] [401] [400] [399] [398] [397] [396] [395] [394] [393] [392
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨日は2つ隣の市での薪能でした。
シテ方観世流片山九郎右衛門という人間国宝の方が筆頭に毎年やって来て下さる、薪能なんですけどね。
今年で11年目でした。
…ということは、私はこの10年通い続けてる…と…。
この市まで車で2時間強。若山牧水の生まれた地でもありますここに、毎年通い続けているのは伊達じゃありません(笑)
こんばんは、小さいがきちんとした城山の跡の城壁をバックに舞台は作られ、それはそれは幽玄な世界を作り出す延岡天下一薪能。
   
全てがボランティアというなんかしりませんが、恐ろしく珍しい薪能らしいですが、この延岡って場所にはふっるーい能面のそーりゃ素晴らしい代物がたんまりと残ってるんですよ。天下一という称号を古くからいただいた代物がたくさんあってですね。その名前を薪能は取ってるんですね。
で、唯一、能楽師さん達が面を持参しなくてもいい、舞台でもあるらしく。
まあ、今年も素晴らしい舞台を見てきました。

いやぁ、今年は暑くてですね。ついでにいうと、ギリギリまで天気が不安定であるのかどうか非常にハラハラしましたが、蓋を開ければ半袖でのーんびり見るといった感じの舞台となってました。
去年の寒さが嘘のよう…。
そしてやたらとセミが鳴いている舞台というのも初めてでした…ミンミンゼミの大合唱が聞こえるなんてあーた、秋の薪能じゃなかったんかい(笑)
突っ込みつつも、今年も良いものを見させてもらいました…珍しく演者が膝を打ったりしたのも見てハラハラもしましたが(笑)
まあ、そういうのも醍醐味でしょう。

なんか今年は結構スピーディに話が進んだ感じなんですが、演目に『安達原』というのが入ってまして。これに地元の般若の能面が使われてました。
…しかしこの般若の面、もう数百年たっているので古いのです。
そして色が白くはないのです。
もう煮染め色をしているんです。
見ている間も、
「なんか生々しい面だよなぁ…」
と思ってみていましたが、どうやら同行していた友人達もそう思っていたらしく、帰りの車の中でそんな話をしていたんです。
その時、1人むちゃくちゃ明るい友人がこれまった明るく笑いながら言った言葉は、
「いやぁ、あの般若、あんな風に顔色悪いとさぁ、肝臓病を疑っちゃうよね!あんな顔色に肝臓悪くなるとなるじゃん!!」
…般若肝臓病説勃発。
大笑いしながら帰ってきました。
生々しい般若なんて初めてみたわい(笑)けど安達ヶ原の鬼女の話は有名だけど、能で描かれる鬼女は確かに生々しい人間らしさが残っていて、哀切でもあります。
もし機会があったらごらんあれ〜♪

そんな感じで本日は能三昧のお話でしたー。
さてと、そんじゃまたしても潜りますかね…がんばり…ます…(笑)

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
たまらん ・HOME・ 案の定
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
ほしづき さき
性別:
女性
自己紹介:
活字がなくては生きていけず。
日本文化にひたりまくり。
年期の入った刀好き。
どおりで、落ちた先は緑髪の剣士よ…(笑)
カウンター
バーコード
忍者ブログ [PR]

素材元:十五夜  加工/構成:ashi