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「足りないの! どこにもないの! ときめき! ときめきが足りないーっっ!!」
今日思わず言いまくったその言葉。
どこにもないんでございます。ときめきが。
本棚をひっくり返し、探しまくってみたけれど、ない。見あたらない!
「いなづま、も、まやかし、も、ちみどろ、もあるのに、ときめき、がない! どこにもないーっ!」
と言って皆を引かせまくりました。
…勿論、当然!
本のタイトルでございますよ!!

こんばんは、知り合いのおじさんが入院しておりまして。本を貸してくれ、と頼まれててここ暫くずっと貸していたんですが、
今日、また新しいの貸してくれと電話がありました。
いいよー。と気楽に返事して、取りに来るおばさんが来た時に、仕事を少し抜けて頼まれた本を選別していて、これも貸そうかなー…とふとあるシリーズを手にとって…上記の仕様になっていたんです!(笑)
そんな日常、ほんと、足りないわぁ…ときめき。←色んな意味でな
きっと本は引っ越しの時にあちこち詰めたどこかに紛れ込んでいるはず…でかい本棚ひっくり返さなきゃカナ…はは。

うーむ、昨日はあまりの眠さに、布団敷いた途端突っ伏して爆睡しておりました(笑)
凄まじく早く寝たなぁ。おかげで朝はいつもより早く起きたんですが、やっぱり眠くて途中で意識落ちてました。
…どうしたんだ、この冬眠のような眠気は!?

それはそうと、本棚のときめきは見つからなくても、WJの展開にはトキメキまくりの、ドッキドキしまくりです。
私はコミック派ですが、出来る限りはWJを追っかけております…まあ、完全に追っかけることができないからこそ、コミック派なんですけどね…orz
私はあんまり兄ちゃんに関しては、可もなく不可もなく、という立場だったりしてます。良いお兄ちゃんだなぁ! というまともなのが一番にきてて、それ以外思いようがなかったというかなんというか(笑)
腐界では様々に展開しております兄ちゃんですが(笑)
それはそれ、これはこれ。私の中では、ルフィのできた兄ちゃん! しかも強いときた! 弟頭上がらないだろうなぁ。弟が可愛くてたまらないんだろうなぁ、この兄ちゃん!
という認識だったんです。だからあんまり私はいじることもできなかった(笑)
それでも今回の話で兄ちゃんの色々な面が描かれて、分からなかった部分が少しずつ分かってきた所でこの展開!
大丈夫だと分かっていても! 絶対大丈夫! と信じていても! ハラハラしながら見守ってしまってましたよねぇ。
今週号がーーっ! という連絡もらって(笑)よかった! 届いたんだっ! と思わずガッツポーズでした(笑)
ワンピは本当に面白い…面白くてたまらないです。
躰大事にしてほしい、尾田神さま(笑)!!
あああ、続きは一週間後…長いーっ。
今週は喜びつつ悶えて来週を待ちたいと思います。

さてと、地味に毎日仕事で爆笑したりしてるんですが、あまりにも専門的な話になるのでここに書けないのが辛い。
しかし今日一番、悲鳴をあげたのは、ときめきでもなんでもなく!(笑)
納期が間近の代物が重なるこの月末一週間というのに、取引先が鍵を握ったまま会社まるごとの社員旅行に抜き打ちで出かけてしまっていたことでした…。
どこの鍵も取れない。
…か、かーんべーんしてーーーーーーっ!!
多分、先に教えたら余計な気を遣わせるからって、そう思って内緒で行ったんでしょうが(笑)仕事的には最悪だーい!
てーい( ノ゚ロ゚)ノ ⌒┫
明日明後日の仕事を投げました。…週末死にそうになること請け合いです。
きあいー!
ではー、本日はこれまででーす!


ブログ拍手ありがとうございます!
一言もありがとうございます!!
レス不要に甘えさせて貰いますが、本当に嬉しかったです。
楽しんでもらえたら、それだけで最高v
ありがとうございましたーvv

拍手[2回]

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寝起きにぼけっと考えごとをしていて思ったのが。

最近チョッパーの様子がおかしい。
ふとした瞬間、大きな溜息をついてはぼうっと宙を眺め、また溜息をつく。
そういう時いつも、傍ではブルックが静かにもしくは賑やかにバイオリンを奏でている。
チョッパーはブルックを見つめ、また大きく溜息をついては、その音楽に耳を傾けているようだ。
最初に気付いたのは、ウソップで、次がロビン。
さり気なくウソップが傍に寄って話をしようと促しても、なんでもない、といつもの可愛らしい声でにこりと笑って首を振られるてしまってアウト。
困っているとロビンはサンジに頼んで、温かな甘い飲み物とゾロというチョッパーお気に入りダブルで話を聞き出そうとしたが、これもアウト。
いつも、なんでもないんだ!
とやはり可愛らしく、どこか困ったように言われて終わってしまう。
ブルックの音楽に、もしかしたら郷愁でも募らせているのではないか?
はたまた、音楽が何か動物という唯一の人間外の要素を持つチョッパーに影響しているのか?
などといつしか船のメンバー全員で、どうしたことかと話をしていた数日。
けたたましい悲鳴と同時に、ブルックが医務室から飛び出し
「おーたーすーけーーーーーーっ!」
とマストまで一足飛びに飛び上がってしまう。
なんだなんだと駆け寄る皆の前で、何故かブルックがいつも着ているシャツははだけ、ズボンも半分脱げかけている。
手に持ったスカーフをハタハタとはためかせながら、涙ながらに「おかーさーん」とつい叫んでしまってるブルックに向かって、医務室から現れたチョッパーはブルックの上着を振り回しながら、半ば潤んだ瞳でマストの上を見上げて叫んだ!
「お願いだよ!ブルック!おれ…おれっっ!!」
涙ながらに、しかし、強い意志を持った声がきつく拳を握りしめた決意を持って響き渡る。
「どうしても! ブルックの裸が見たいんだっっ!!」
…どへーっ…と口をあんぐりと空けて見守る一同の前で、漢チョッパーが堂々と宣言したのを聞いて、妙な悪影響を想像した他のメンバーからゾロとサンジが白い目で見られたのは言うまでもなかった…。

こんな感じのことでございました。
そりゃそうだよなぁ…見たいよなぁ…。
……医者だもんなぁ…チョッパー。
生きた人体模型見たら、しかも自主的に動いてくれるとしたら。
そりゃもう見たくて知りたくてたまらないんじゃないかなぁ…。なにせ今まで見たのは、本か人体模型もしくは死体、もしくは手術などで見た骨が主だったろうからなぁ。きちんと動いて骨の動きとか、働きとかを実物で見られるとしたら、見たくて仕方ないんじゃないかなぁ…それこそ、バイオリンとか弾いてたり動いてたらじっくりみちゃうだろうなぁ…。
なんとなーく私も見てみたい。うん。

こんばんは。
……なんでこんなことを寝起き一発目に考えたのかな…orz
まあ、そんなことは当然もう誰も彼もが一度は考えたことがあるでしょうが。
それでもつい思ってしまったんですよー、じたばた。
こういうくだらないことは、結構しれっと考えたり思いついたりしてるんですが、何せ話する人もいないので今まではスルーしておりました。
私に絵とか4コマとか描いたりする力があったら一発ネタみたいな感じでまとめられたんだろうけども(笑)そんな才能はかっけらもないのでー…。そうか、日誌に落とすのも有りかー…とちょっと落としてみることにしました。
ネタになりそうなものなら、どこかに書き記しておくのも手だしなぁ(笑)
色々と試行錯誤していってみまーす。

今日は1日ゆっっくりさせてもらいました。
地元はちょっと選挙があったりして、その為だけに起きてた感じです。とりあえず選挙には行きます。なんだかんだで、当然の権利はきちんと遂行してから物事は言いたいと思うので(笑)
今日やったことは、しかしそれくらい? まあ、そういう日があってもいいか(笑)

そんなわけで、本日はこれまででーす。


ブログ拍手ありがとうございます!
乗り切りまくったご褒美の拍手に涙出そうに嬉しかったですーvv

拍手[3回]

長かった一週間を乗りきり、夜はちょっとご飯食べに外にでておりました。
自分にご褒美!←やりすぎな気もする

こんばんは、明日は休めるー!
と一人ちょっと小躍りしております。ううう、ゆっくり寝るんだ…明日の朝はゆっくり寝るんだ…。
少し浮かれ気味にそんなことを呟いております(笑)
仕事が終わってから、相方とご飯食べにいこうと思って車に乗ったら、ガソリンがそろそろエンプティ気味だったんですよ。
なのでガソリン入れていこうと、近くの安いセルフのスタンドに行ってみたら、少し混んでいて。
少々並んで待って、さて自分の番だぞー、と車を止めて案内板のパネルの前に立ってカードを差し込もうとしたら、まったく反応せず。
あれ? と首を傾げながら色々やったけども反応せず。
後は並んでるし、あれれれ? と少し焦っていたら、スタンドの人がそれこそ走ってやってきてくれました。
よかった、と思って任せてみると。
「…すみません、お客様、ちょっと故障したみたいで…」
……え?
他の列はやっぱり車が並んでる。
今からまた他の列に並ぶのも…なんだ。恐縮しきったガソリンスタンドのおじさんは、また並び替えさせようと背後の車の誘導もしなくてはならない。
あー…としばし機械を見て、あっさり諦めることに。
ここでまた待つなら、もう一つ他のガソリンスタンドに行った方がいいなぁ。
そんなわけで、車に乗り込み、もう一つのこちらはセルフではないけども、商用車などでお世話になってるスタンドへととって返しまして。
そちらに滑り込むとそこは空いている。
やれやれ、最初からこっちくればよかった、と思いながら、ガソリンスタンドの兄さんに油種と満タン! とお願いしてお任せしていたんですが。
愛想良く迎えてくれて、愛想良くやってきては挨拶してくれて、あいそよーーーーーく、話かけてくるなぁ…と首を傾げつつ、作業が終わるのを…待てど暮らせど終わらない…。
あれ?
とあんまり時間がかかるので、辺りを見回していると、さすがに誤魔化しきれなくなったのか、兄さんがやってきて。
「あの…実はちょっと給油装置の一部が故障してしまって…。あ、ちゃんと給油はできますのでご安心ください。ただ、油量を計るシステムの方が少し…もう少々お時間くださいっ!」
と頭を下げて走っていくではありませんか。
…そんな立て続けに、壊れなくても…。
しばし呆然とまったく動かない給油時に動くはずの電光掲示板を眺めつつ、必死になにやら手動で色々やってるスタッフの姿を見て時間を潰すことになりました。
続く時には続くというけども…こんな続きはいらないよなぁ。
二度はいらんだろ、二度は。

相変わらず、いたる所で奇妙な目に合うことが日常茶飯事でございますよ(笑)
相方の家に行くのに遅れてしまったので、ワケを話したら
「妙な所で日記ネタを仕入れてくるよねぇ」
と変な感心の仕方をされました。
ホントにね。

そんな日常を…綴らなくてもいいのに綴って(笑)本日はこれまででーす!


ブログ拍手ありがとうございます。
色々な目にあってもへこたれないのは、拍手があるから!
一手間、本当に感謝いたしますーっv

拍手[2回]

仕事三昧です。
今週は一週間が長いなぁ…まだ木曜かぁ。…あと2日、なんとか乗り切ろうと思います。←つまり土曜は当然仕事
なんだか気怠いですー。別に体調とかいうのではなくて、なんとなく気分的なことで(笑)
一週間が長く感じるくらいには、気分的にやさぐれ気味なのかも(;^_^A
単なる怠け心っぽいですが(笑)
あと遊び行きたい。いや、本読みたい。

そんな感じでぐだぐだのまま、こんばんは。
昨日書いた夢の小話実況は、実際はもうちょっと支離滅裂でした(笑)
ゾロはほとんど喋らなかったし、時々消えてたし(笑)
喋ってたのは何故か兄貴とサンジで、真っ赤になったままゾロ好きだと喚きまくってるサンジが可愛かった…という感じでした。うん。いや、あのままといえばあのままなんですけど。そのまま書いたら、意味分からない所が結構あったので。
まとめてみました…って感じかな(笑)
なので、ホント、意味ないですから! 多分サンジの性格がいつも私が考える子と違うのは、その前に読んでいた本の影響だと思われます(笑)
所詮夢で見てただけですから!
まあ、おもしろがっていただけたならそれでいいです(笑)
しかし人様に話するように書いたからか、表現が時々…とても年齢を現している所があって、後で読み返して吹き出しました。
いいんだ、おばさん年齢もいいところだもーん(笑)

さて、そういや、前に日誌書いてる時間はどのくらい? と何度か聞かれたことを思い出しました。
昨日が昨日だったし、時々やたらと長い日誌書いてることもあるので、多分どのくらい時間かけてるのかと思われてるんだろうなぁ…などと予想してみたんですが(笑)
えー、実際そんなに時間かけて書いてない。
日誌書いてる時間は、正味10分から20分くらいです。まあそのくらいしか時間は取れないとともいう(笑)
結構一発勝負の書き殴りですので、打ち間違いも変換ミスも多いのはご愛敬。
それでなくても、誤字脱字の帝王と言われているのに…orz
間違えない頭が欲しいけども、なかなかそうもいかない(笑)
あと、あんまり忙しい時なんかは職場で空き時間に書くときもあります。が、そういう時はもっと細切れの時間で、数行づつ書いてたりもするので、時間はもう計りづらい(笑)
でもだいたいが、そのくらいの時間で書き上げてますよ。
特に普段の日誌は。
昨日のみたいになると、少し時間喰いますが(;^_^A
急いでいいつもダカ打ちしているという。
もうちょっと頭使って文章書けば、少しはマシになるんだろうけどさ…はははははははははは。
笑って誤魔化させてもらいます。
それでもある意味、これも文章練習みたいなものに…なるのかな? と思いますので(笑)
できる限りは毎日書こうと思ってます。
自分の精神的な波の確認もできますしね。
油断したり荒れたりしてると、私は恐ろしく文が荒くなるし口が悪いのがしれれっと出まくりますから(笑)
何かを続けていくのは得意なので、ゾロサンと日誌だけは続けていきたいと思います。
…続けること精進は別物だとおもう(笑)

とまあ、軽く質問に答えながら、本日はこれまでにいたしますー!



ブログ拍手ありがとうございました。
あんな夢話でも、気に入ってもらえたら嬉しいです!
拍手を励みに、またなんか書いてみますねv
一手間ありがとうございました!

一言ブログレス下に畳んでます。心当たりの方どうぞーv

拍手[1回]

 ドンっと目の前に大皿が現れた。
 一瞬目を丸くしたゾロは、それに見目良く盛られた前菜らしき料理の数々を見て、それを差し出している目の前の男へと視線を流した。
「くへっ!」
 多分、『食え』と言ったのだろう。
 真っ赤に顔を染め、今にも口の端から火のついていない煙草を落としそうにしながら、金色の丸い頭を不自然にフラフラさせつつ、その男はさらにずずいっと皿をゾロに近づけた。
 思わずゾロは背にしていた木を忘れて後ずさろうとして、思い切り背中を打ち付けた。
 だが痛みを感じる暇もない。
「さーけばっかり飲んでんじゃねーぞって、前から言ってるだろうがっ!」
 呂律が怪しい。
 胡乱気に目を細めたゾロの前にどっかりと腰を下ろし、サンジはさらにじりじりと近寄って来ては皿を差し出す。そんな動きをしても、皿は微動だにせずゾロの目前から動かない。
 こんなに酔っていても動きのキレは変わらないのだろう。
 賑やかな周りの宴会騒ぎの中にあって、キュポンとたてた音が間近に聞こえ、ゾロの横にいたフランキーがコーラの瓶を口から離した。
「良いころあいにできあがってるなぁ、コックの兄ちゃんは」
「うーるせぃ、この変態! テメェは黙って糖尿になってろっ」
 器用な巻き舌口調で喋って、サンジは唾を飛ばす。ゾロは素早く皿を受け取ると、その口撃から酒のつまみを死守した。
 それをきちんと受け取ったと解釈したのだろう、サンジはにんまりと満面の笑みを浮かべ、うんうんと首が取れそうなくらい大きく頷く。
 思わず心配しそうになるくらいの動きで目を回したらしい、一度不自然にふらんと躰を揺らし、しかし彼は持ち直した。
「酒のつまみには、塩辛いものだけじゃなくてよ、ちょっと甘いものなんかも合ったりするんだぜー…」
「…おう」
「お前は強い酒や辛い酒が多いから、そういうのには、甘いのも時にはいいもんなんだ」
「そうか」
 なんとなく困惑したように答えるゾロに、大変だなぁ、お前も、とフランキーからチャチャが入った。思わず頷きそうになった所で、サンジの気配が剣呑に変わり、おっととわずかに彼が尻を動かして位置を変える。
 それだけで一発では蹴りが入り憎い位置についたつもりだろうが、ゾロから見れば甘い。
 サンジのリーチ力は実は計算外のものがあり、時折どうやって? と思う場所から蹴りが飛んでくる。それを交わすのは、もう勘の域しとかいえない。
 経験積んでもらうか、と実に無責任なことを考え、ゾロは皿から生ハムらしきものが巻いてあるクッキーみたいなものを摘んで口に放り込んだ。
 想像通りの塩気のある味なのに、じわりと唾液がわき上がるような味の深みが口内に広がる。
 純粋に美味い。
 思わず笑ったのだろう、それを目にしたらしいサンジがきょとんと目を見開く。
 ついで、何故かぷわっと目に涙が溢れ、目にしたゾロとフランキーがギョッと目をむいた。
「…ひでぇ…」
 サンジがぼつりと二人の目の前で零した。
 何故か二人して慌てて目を見交わし、何が酷いんだ?! とアイコンタクトを取るが、さっぱり理由が分からない。
「…お前はなんて酷いんだ…」
 おれじゃない、と息を吐いたフランキーとは対照的に、ゾロが唖然としたままサンジを見る。
「おい、コック?」
 完全に酔ってると分かるどこか焦点のあっていない潤みまくった目は、もう洪水間近だ。どうしてもビビってしまったゾロを前に、サンジは悄然と肩を落とし、まるで捨てられた子ネコのように小刻みに震えている。思わず手を伸ばしたくなるような風情なのだが、腰が引けるのは何故だろう。
 一旦俯いたサンジは、次の瞬間音を立てても不思議ではないくらい勢いよく顔を上げた。
 これぞ睨み上げる見本、といった額に筋が浮かぶ壮絶な闘気に満ちた目つき。
 ますます意味が分からず、しかし反射的にその眼つけを真っ向から受け止めたゾロの目も据わる。
 恐ろしい程に禍々しい睨み合いだ。
 フランキーが息を呑み、硬直してしまっている間にも、その睨み合いは深刻さを増して行く。
「てっめぇぇ」
 サンジの声とも思えぬ低く深い声が、地の底からわき上がるように零れる。
「そんな笑顔みせんじゃねぇよ! この男前がぁっ! おれを弄んで楽しいか!? 楽しいのか、このマリモ野郎!! そんな笑顔に振り回されるおれを見て楽しんでるのか、きさまは最低だな!! 最低なんだこの野郎!
なのにそんな野郎が好きなおれはなんて可哀想なんだ、あああん!」
 最後のあああんは語尾が見事に跳ね上がっているのをお忘れ無く。
 一気に呆気に取られた表情にすり替わったフランキーとゾロを前に、さらに怒りに満ちた目つきに変わったサンジの顔色は、一気に赤味を増していく。
 酔っている。
 そりゃもう、完全に理性はイスカンダルの彼方だ。
 ぐぐいっと半ば四つんばいになって、ゾロに近づいてきたサンジに、ゾロがせいいっぱい背中を木に押しつけて逃げようとする。
 しかし、それを許すような酔っぱらいではない。
 素早くその体勢から、バネのように足を伸ばしフランキーとの間に境を作る。
 ガンッと派手な音がして、木が揺れた。
 ハラハラと緑色の濃い葉が数枚、夜の甲板を流れていく。
 目の端でそれを追って視線を逸らしたのは、多分逃げ道を探したのだとゾロは理解していた。
「おれはお前が好きなんだよ! ああ、愛しちゃってるんだよっ!」
 地面に片膝をつき、もう片足は木について、その体勢のまま顔はゾロに近づける。なんの体操なのかと思いつつも、ゾロは精一杯避けつつとりあえず頷いた。
「…そうか」
「そーうなんだよ! 思い知ったか、クソマリモ!」
 吼える大虎…もといサンジ。傍にいたフランキーが小さく首を振った。
「愛してる奴のそれが態度かよ」
「これがおれの愛し方よー! 男になんざ、これでもまだ可愛いわっ!」
 キッと睨み付けられて、フランキーも苦笑するしかない。
「おれは女の子が大好きなのにーっ! こーんなにナミさんが好きなのにーっ! ロビンちゃんだって…あああああ、ビビちゃーーーーん!! なのに、なんでこいつ! こーんなに身悶えるのがこいつ!! いっそ殺してやりてぇ!」
 大声で叫ぶサンジは気付いていない。
 いつの間にか船はシンと静まりかえっていることを。
 さっきまで聞こえていた賑やかなブルックの音楽も、それに併せて踊っていたチョッパー達の音も、笑っていたクルーの声も、全てが消えている。
 無言のゾロに向かって、サンジはさらにずずずいっと顔を近づけ、酒臭い息を吹きかけた。
「殺してやりてぇのに、殺されるのはおれなんだぜ! おれはこいつにメロメロさ! なのにこいつおれを殺すんだー!」
「いや、なんでだよ!?」
 律儀に突っ込む声が遠く背後から聞こえる。あれはウソップだ。こういう時にきちんと突っ込んでくれると有り難いのだが、なんだか話が深くなりそうでゾロは冷や汗が背中を伝うのを感じた。
「なんでだと? 簡単だ、こいつはおれを振るからだ」
「…それこそなんでだよ」
 これは凄まれて告白されているらしいゾロから聞こえた。
「ああ!? そんなことも分からないのか、当の本人の癖に! お前がおれのことなんて好きじゃねぇからだよっ!!」
 これにはひそひそと周りから「そんなことねぇよな」「ないわよ」「ふふ、ないわね」「ない!」などと声があがったがサンジは丸無視した。
「だからお前はおれを振るんだよ! たった今! これから!」
 さすがに脈絡がない。見事な酔っぱらいだ。多分明日は記憶すら飛ばしているだろう。
「…振る気はねぇぞ?」
 ここまで来ると、ゾロはゾロでどうやら開き直ったらしい。
 深々と溜息をつくと、再び皿からカナッペを取り口にした。今度のは果物が塩気のあるバターと一緒になっていてこれも美味い。
「ひでぇっっ! なんってひでぇ男だ!」
 ダンダンダンっと木を蹴りつけてどうやら地団駄を踏んだらしいサンジは、そんなゾロを睨みに睨み付け、低く唸った。
「おれを振らないだと! なんでだよ!」
「お前のこと好きだからだろうが!」
「ぎゃーーーーっ! ひでぇ冷血漢だぜ! なのになんでおれはこいつのこと嫌いになれねぇんだよ! お前は振るんだよ、おれを振って! おれを諦めさせて、おれはナミさんの胸に飛び込むんだよ! そしたらナミさんはおれを優しく慰めてくれるんだぁあああああ」
「それはない」
 間髪入れず入ったツッコミは聞こえたらしく、サンジが泣きべそかきながら背後を見たが、全員手を振っている。
 くすん、と鼻を鳴らし、でも…とサンジは今度は悄然とゾロを見た。
「お前…おれのこと好きなのか?」
「ああ」
「なら…おれのこと振ってくれよ」
「だからなんでだよ?」
「お前、おれのこと好きなんだろう!? なら振ってくれよ! それがお前がおれにできる最大限のよいことじゃん! おれは女の子が大好きなんだよー! お前を思い切れば、おれは! おれは! 分かるだろう!」
 エクソシスト並みに上半身をぐりんと回して、横にいるフランキーに詰め寄ると、彼はガクガクと頷いた。
「お前はおれのこと好きかもしれないが、おれもお前のことだいっすきだが、お前はおれを振るんだ! おれは振られるんだ、それがお前がおれにしてくれる一番のことなんだよ、そうだろ!そうだろう!!」
「…おれはお前のこと好きなのにお前を振るのか?」
「そうだ! それこそがお前がおれにすることだ! だってお前、おれ達は一緒になれることって…ないだろう!?」
「そうでもねぇと思うがな」
「おれを愛してるなら、振れーっ!! いいから今すぐ振れーっ! そしたら、おれはお前がおれを好きだと、ちゃーーーんと理解してやるー!! だから振れー!!………振れっつってんだよっっ!!!」
 そのあまりの勢いに、シン…と静まり返った中、深々としたゾロの溜息がこぼれた。
 こいつはいったいどのくらい呑んだのだろう、とらちもないことを考えつつ、しかしとうとう涙を膨大にこぼしだした目の前の男に逆らう気力もない。
「あー、そうしたら理解するのか。本当だな」
「おう! おれはウソはつかねぇぜ!」
 ガリガリと頭をかき、ゾロはそれこそ力の抜けきった声で、全身の力を抜きまくり躰まで背後の木に預けきって告げた。
「お前とはつきあえねぇ…」
 それはこの場でのことなんだろうなぁ、と全員が理解した。
 しかし。
 サンジは硬直した。
 それこそ石になったかのように、硬直した。
「…おい、コックのあんちゃん?」
 思わず心配したフランキーが声をかけた途端だった!
 洪水を思わす涙を、盛大に流しサンジががばっと立ち上がった。
 そうして、
「うわーーーーーん、ゾロに振られたーーーーーーーーーっ!!!」
 大音声で叫んだかと思うと、ゾロを思い切り木に叩きつけていた足でなぎ払うと、その場からキラキラと涙を光らせながら走り去り、とっととキッチンへと走り出す。
 地面に横たわったゾロが見上げる中、本気泣きしたかのようなサンジが走り抜けていくのが見える。
 腹の底から溜息しかでない。
 そんなゾロの真上に、いつの間にか集まったクルー全員が顔を寄せてくる。
 全員の目が同情に溢れまくっている。
「……お前も大変だなぁ……」
 代表してそうまとめ上げたフランキーに、ゾロはもうやけくそのように目を閉じた。



…とかいう夢を見ました。
やまなしおちなしいみなし。
だって夢だもん。
というか、日誌に書くくらいなら、仕込んで話にするって手もあるんですが…まあ、これはこれということで(笑)
たまーーーーに、ワンピの夢を見ます。が、ホントにごく稀です。最近寝る前にお宝を少しづつ読むからかな? こんな中途半端な夢を見たのでご報告。
あ、一気書きの書き殴りなので、お話というには文章変です。すみません(笑)
ワケ分からないものだったので、ちょっとお裾分けしておきます(笑)この後どうなったんだろうなぁ(笑)

こんばんは、春の陽気でした。二十度軽く突破。
大寒って何?(笑)
でも天気はあんまりよくなくて、仕事しながらハラハラしておりました。段々段々雨雲が出てきてくらーくなっていきましたからねぇ。
梅が咲き始めてます。場所によっては満開です目の前の杜は見頃らしい。そろそろ1月も終盤、そんなもんかもしれません。
…南国と言われる場所ですよ、ここは(笑)

あー、なんか長々と書いたので、本日はもうこれまでにしますー。
つってもホント、適当に書いたので、そんな時間は経ってないんだけど(笑)

ではー、本日はこれまでー(笑)

ブログ拍手ありがとうございます!
見る度に鼓動が跳ね上がる気がします!
ぱちぱちに負けないように頑張ります(笑)

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ほしづき さき
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活字がなくては生きていけず。
日本文化にひたりまくり。
年期の入った刀好き。
どおりで、落ちた先は緑髪の剣士よ…(笑)
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素材元:十五夜  加工/構成:ashi